2006年10月24日
予想外PR
ドコモ→J-phone(現Softbank)→auとケータイキャリアを渡り歩いている大宮です。
PR会社で仕事をしていると、「広告とPRってどこが違うの?」と
聞かれることがあります。
これを端的に説明できる事例が今回の「番号ポータビリティー」に関する
ケータイキャリアの動きです。
【各社のPR戦略】
10月24日の番号ポータビリティ制度スタートに先立ち、
NTTドコモ、au、そしてソフトバンクは、少しでもシェアを
拡大するため、様々な広告戦略を打ち出しました。
ドコモとauは従来型の新聞広告を展開する方法を選びました。
番号ポータビリティ初日に合わせて、朝日、読売、毎日など
全国紙に全面広告を掲載する「従来型広告戦略」でした。
これに対して、ソフトバンクは、孫正義社長が前日の23日に
記者発表会を開き、加入者同士で原則「かけ放題」となる
「予想外割」を発表。
翌日の全国紙のトップに「記事」として掲載を獲得することに成功。
また、テレビのニュース・情報番組でも大きく取り上げられ、
ミクシィやブログでも「予想外割」が大いに語られました。
PRが広告を凌駕した好例であると言えます。
メディア露出だけで考えれば、ソフトバンクのPR戦略の勝利
かも知れませんが、「本当に予想外割はお得か?」という疑問も
出てきているようで、今後のソフトバンクのコミュニケーション戦略に
期待したいところです。
※追加: ソフトバンクも、10月26日に新聞広告を載せました。
朝日は4ページ、読売と日経には1ページの全面広告が
掲載されています。
時間軸では、
PR(記者発表会)→SP(チラシ)→広告(新聞広告)という
流れで効果的にプロモーションを進めています。
ただし、これで番号ポータビリティーは終わったわけでは
なく、まだ始まったばかりです。
今後の各社のプロモーションに大いに期待したいところです。
【クロスメディアプロモーション】
ソフトバンクは、今回の番号ポータビリティ制度スタートに
PRだけではなく、面白い広告戦略も取り入れました。
それが「速報新聞」です。
サービスがスタートした24日の朝、東京、大阪、名古屋などの
大都市のターミナル駅周辺で、「携帯業界に激震」というタイトルの
「号外」が配られました。前日の孫正義社長による記者発表会の写真が
大きく載った新聞を受け取った人も多いのではないでしょうか?
じつはこれ、「広告」なのです。
発行元は“ソフトバンクモバイル株式会社”
本当の新聞社の号外と勘違いするような見事なクリエイティブで、
広告業界でも話題になっています。
このように、PRと広告をミックスしたクロスメディア戦略が、
PR会社や広告会社に、ますます求められてくるでしょう。
- by gram3
- at 22:31
comments